より良い介護をするには色彩の知識が不可欠

介護現場で働くスタッフにとって、様々な立場の利用者とコミュニケーションを取りながら良い関係を築くうえで、日ごろから色彩に関する基本的な知識を身につけることが重要な課題となっています。特に、認知症などの理由で言葉で意思疎通を図ることが難しい利用者に対応する場合には、様々な場面で絵や写真など視覚的なものを積極的に取り入れることが有効です。また、色彩を専門的に勉強したことが無い人は、休日を使って各地で介護関係の仕事に就いている人を対象とした研修会やセミナーなどに参加したり、先輩スタッフにアドバイスを貰ったりすることが大切です。

介護現場における色彩の大切さについては、素人にとって理解しづらいこともあります。そのため、介護の実務経験が少ない人は、業務研修の機会が用意されている職場を選ぶことがポイントです。なお、日中に老人ホームやデイサービスなどで働いているスタッフは、レクリエーション活動の際に利用者のお絵描きのサポートをすることもあり、色彩に関する知識を生かすことが可能です。

利用者数が多い介護事業所の中には、色彩に関する検定試験に合格をした人や、コーディネーターの資格を持つ人を好条件で採用しているところも珍しくありません。そこで、介護の仕事を通じて介護業務のスキルばかりでなく、色彩に関する専門知識も生かしたいという人は、定期的にレクリエーション活動を実施している事業所の求人を探すと良いでしょう。また、色彩に関するサイトを参考にすると、より探しやすくなるかもしれません。